泉大津病院通信
泉大津内科/あいの泉クリニック

脱水について(‘Д’)

みなさま、暑い日が続きますね。

暑いといっても汗がダラダラ出るのではなくじっとり汗ばんできています(‘Д’) 

この時期は田畑、一番嫌いです(*´Д`)

そろそろ、【脱水】という単語ニュースで目にすることもでてくるのではないでしょうか??

●「脱水症」とは、体に水分が足りない状態のことをいいます。
 

「脱水」になると、自覚症状としては口が乾く、(唇・下が乾く)体がだるい、立ちくらみなどを訴えることが多いです。

他者から見た所見としては、皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下(少しつねって持ち上げてもなかなか元に戻らない)、微熱などが起こります。

そのほかに食欲低下、脱力、意識障害、血圧低下、頻脈なども出現しやすいです。

しかし実は、脱水に伴う症状がない、という方も少なくありません。軽度の脱水では症状が明らかになりにくいのも高齢者の特徴です。高齢者は顕著な症状がでないことが多いです。どんな病気にも共通しますが。


 脱水は、「水分摂取量の減少」もしくは「水分喪失量の増加」、さらにはこの両方が同時に発生することで起こります。

簡単にいうと、水分をとらない。

外に出る水分が多い(汗、尿、便など。みえなくても不感蒸泄といって、勝手に体から水分は出ていきます)
 

高齢者は特に「水分摂取量の減少」に気を付ける必要があります。口渇中枢の感受性低下によりのどが渇きにくくなり、水分補給が減少します。

高齢者は、『のどが渇いたなぁ』という感覚が感じにくくなります。

さらに、失禁(しっきん;おもらし)や夜間のトイレなどを気にして水分を取らず我慢したり、意欲低下などから水分摂取が思うようにできなくなり、最終的に脱水に傾く方もいます。
下痢やおう吐、糖尿病性ケトアシドーシス、熱傷などの病気で起こります。高齢者の場合は、老化により基礎代謝量が減少し、代謝によって生成される水分が減少しています。特に筋肉・皮下組織などにおける備蓄水分量が減少しますので、特別な病気がなくても暑さなどの環境の変化などで容易に「脱水」になります。

【脱水症の診断】
 採血データによる脱水を示す所見(ヘマトクリット高値、尿素窒素/クレアチニン比が25以上、尿酸値7mg/dl以上など)だけでなく、身体所見にて、起立性低血圧・起立性の脈拍増加、腋窩(えきか;脇の下)・粘膜・皮膚・口腔内などの乾燥、眼球の陥没、意識障害(せん妄)などがあれば脱水症(体液欠乏)があると診断します。
 
【脱水症の治療】
 口からの水分補給が可能な方には、経口補水液などの投与を行います。飲食が困難なほどに衰弱している場合は、点滴で水分や電解質を補給します。
 血圧低下、意識障害などのショックの所見がある場合には、入院加療が必要となることがあります。

【脱水症のケア・予防】
 一般成人の場合、食事も含めて少なくとも一日に2.5リットル以上の水分を補給する必要があると言われています。(疾患・体格によっては2.5リットルのんではいけないかたもいます)

しかし、高齢者の場合、飲み物だけで補うのは難しく、水分量の多い食事を心がけるのも重要です。 スープ・みそ汁など(^^♪

まとめると、以下のポイントが重要です。
嚥下機能が正常な方は、食事以外にもお茶の時間を設けましょう(*^-^*)

口渇感が無くても定期的な飲水を生活習慣に取り込み、普段から飲水を促しましょう(*^-^*)
夏季にはより脱水症の危険性が高くなるので、周囲の者が注意を払い、水分を補給しやすい環境を作りましょう(*^-^*)


嚥下機能障害がある方の場合には、摂取するものにとろみを付けたり、工夫して水分補給をしましょう(*^-^*)
嚥下障害の強い方では、脱水症状の程度に応じて、点滴による水分補給が必要になることが多いですので、早めに受診してください(*^-^*)

入浴中や就寝中も発汗しますので、入浴前後や就寝前、起床時などにも水分補給を勧めて下さい。(夜中おしっこばっかり行ってかなわんというお声も聞こえてきそうですが・・・)

ただ、水分量だけを確保させる目的摂取するのが危険なこともあります。

特に心臓疾患や腎臓疾患を持ち合わせている方や、水分制限があるかたは、こまめに少しずつの量を飲んだりして、水分制限量を守るようにしてください。

水分にすると量を多く飲んでしまうかたは、氷をなめたりすると、口渇もましになったり、リフレッシュになったりしますよ(*^-^*)

下痢や嘔吐、多量の発汗では、多くの水分だけでなく電解質も失っています。水分だけでなく電解質も速やかに補給する必要がありますので、イオン飲料を摂取した方が望ましいです。
【高齢者の脱水状態を発見するには】
 高齢者では「何となく元気がない」「ぐったりしていて反応が鈍い」というよう場合にも脱水の可能性があります。また簡単に意識の混濁(脱水性せん妄)や失神を起こす場合も少なくありません。家族さん、ヘルパーさん、いつも接するかたが

『なにかおかしい』と感じること、その勘は本当にあたります。

そう感じたら受診をおすすめします。


 特に高齢になればなるほど、脱水状態の時間や程度が進むと重症化しやすいので、少しでも早期に脱水状態を発見することが必須です。そのためには、家族や介護者が可能な限り、「普段の食事摂取量」と「食事以外の飲水量」を慎重に観察してあげることがも重要です。

【おさらい】

以下の症状が複数認められる時には著明な水分不足が考えられますので注意が必要です。
舌・口腔内乾燥
皮膚の乾燥、皮膚の弾力性・緊張度低下
血圧低下・頻脈
易疲労感、脱力、食欲低下、意欲低下、立ちくらみ
意識障害・意識の鈍化 (「なんとなく元気がない」や「ぐったりしていて反応が鈍い」など)

いつでも相談してください(*^-^*)

病気のかたにはもちろんのこと、その家族さまの支え、お力になれますように

(*^-^*)(*^-^*)(*^-^*)



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