ヒアルロン酸と膝関節の痛み

ヒアルロン酸は、もともと体内(目や皮膚、関節など)に含まれている成分です。ヒアルロン酸は、その優れた保水力で注目を集めており、身近なものでは、化粧品や健康食品などに使用されています。また医薬品の原料としても使用されています。

体内では、細胞の間で水を保持し、細胞に適度な潤いを与えています。ヒアルロン酸の保水力は大変優れており、1グラムで6リットルの水を保持するといわれています。

ヒアルロン酸は、非常に高い粘性(ねばりけ)と弾性(元の形に戻ろうとする性質)が特徴です。粘性と弾性はヒアルロン酸の濃度や分子量(ヒアルロン酸の長さ)によって異なります。

また、傷口や炎症時など、細胞を修復する際にさよう作用すると考えられています。

ヒアルロン酸は特に脳、心臓、血管、目、皮膚、関節、へその緒、卵巣・精液などに多く含まれています。

しかし、体内のヒアルロン酸の量は加齢とともに減少してしまいます。

中高年以上の方の関節の痛みはヒアルロン酸の減少が原因の1つです。

特に膝関節に痛みが出る方が最も多いです。

正常な膝関節の表面はつるつるした軟骨で覆われ、これがクッションの働きをして衝撃を吸収したり、関節をスムーズに動かしています。

しかし、加齢や使い過ぎによって徐々に軟骨の表面がざらざらして弾力性が無くなり、力のかかる部分がだんだんすり減ってきます。それにより関節を包む滑膜にも炎症が起こり、階段の昇り降りの時や長時間の歩行で痛みを感じるようになります。

それがどんどん進行して行くと、軟骨が無くなってしまいます。そうなると痛みが強くなり、膝の変形が起こったり、滑膜の炎症が進み膝関節に水がたまる事があります。

膝関節の痛みは初期に治療する事が重要です！！

痛みに対する治療には、痛み止めのお薬や貼り薬などがありますが、よく行われている治療として関節にヒアルロン酸の注射を行う方法があります。

ヒアルロン酸の注射をする事により、加齢などにより少なくなってしまったヒアルロン酸を直接補い軟骨の変形や炎症、痛みを抑え、さらに関節内のヒアルロン酸の生産性を高め事ができ関節の動きを良くする事ができます。

あいの泉クリニックでは整形外科医師による診察、関節のヒアルロン酸の注射、その後のリハビリを行っております。

リハビリではマッサージ治療、運動療法(ストレッチ・筋トレ)、機械治療を中心に施術をしています。

整形外科診察は毎週土曜日　9時～12時となります。

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