病気・症状を泉大津内科医師が解説泉大津内科/あいの泉クリニック
感染性胃腸炎について解説!
先日あいの泉クリニックのスタッフが、休みの日にスーパー銭湯に行って、翌日からお子さんの体調が悪くなり、発熱、嘔吐、下痢が続き家族感染もあり大変だったと相談がありました。
症状などを聞いているとウイルス性の胃腸炎の可能性が非常に高いく、その対処法をお伝えしました。
そんなことがあったので今回は胃腸炎について解説していきます。
腸炎は感染力が強いのが一つの特徴です。
感染性の胃腸炎とは何らかの微細な生物によって引き起こされる腸の病気の総称です。
原因になる微生物は、細菌・ウイルス・寄生虫・真菌・原虫など様々です。
感染性の胃腸炎の中で代表的なものとして2つあり、
①ウイルスにより起こる「ウイルス性胃腸炎」
②細菌によって起こる「細菌性腸炎」
があり、これらは感染性胃腸炎の大半を占めているといわれています。
①のウイルス性胃腸炎は
原因になる病原体としては主にノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスの3つが多いといわれています。
その他にも、アストロウイルス・コクサッキーウイルスなどもあります。
②の細菌性腸炎は
病原菌として、有名なもので病原性大腸菌・カンピロバクター・サルモネラ菌などがあります。
小児でもしばしば発症がみられます。
原因としては
ウイルス性の胃腸炎における主たる感染経路は、病原体が付着したものに接触することで起こる接触感染がほとんどです。
感染源から直接伝染する直接接触感染と、病原体が何かを介在して伝染する間接接触感染があります。
そのほか、ノロウイルスや細菌性腸炎は、経口感染といって病原体が口から体内に入ることで感染する経路があります。
ノロウイルスでは貝類や生牡蠣などを加熱せず食べた場合やノロウイルスの感染者が調理をし、汚染された食べ物を摂取した場合などに感染を起こすことがあります。
ウイルス性胃腸炎の代表的なものの特徴は
・ノロウイルス
1~2日の潜伏期間を経て激しい嘔吐、下痢の症状で発症します。2~3日は強い症状が続きますが、その後、速やかに症状が改善することが多く発症期間は比較的短いことが多いです。
・ロタウイルス
感染初期の段階で39度以上の高熱が出ることも多く、嘔吐は1~3日で治まりますが1週間ほどひどい下痢が続くことが多いという特徴があり、小児だけでなく成人でも脱水症状を起こしてしまう危険性もあります。
他にもロタウイルスに感染すると胆汁たんじゅうの分泌が悪くなり、その影響で便がレモン色や白っぽい色になることがあります。
・アデノウイルス
おもな症状は腹痛と下痢で、発熱や嘔吐は目立ちません。
症状が下痢だけというケースもあり、下痢は1週間程度継続することが多い。比較的年中通して感染が確認されることが多いです。
細菌性腸炎の特徴は
腹痛や下痢、血便など下腹部の症状が中心となりますが、嘔吐を伴うこともあります。
ウイルス性胃腸炎の検査についてはあいの泉クリニックでは外部に検体を出す為その日のうちにはわかりませんが、大きな病院では10分から15分で結果が出ます。
ただ、原因となるウイルスを特定できたとしても基本的な治療法は変わらないので、そこまで特定することなく患者様の症状や訴えをきいてドクターが判断することが多いのも事実です。
細菌性腸炎では便の培養検査を行います。
一般的に便を提出してから2~3日の間、菌を培養して病原菌を判断する為、ある程度の時間が必要になります。
ただし、カンピロバクターは、便を顕微鏡で検査すると、S字状、またはらせん状という特徴的な形をしており、その他の病原性菌や腸内細菌の様子との違いがあるので迅速に診断をつけることが可能です。
感染性の胃腸炎の予防について
ウイルス性でも細菌性でも、もっとも重要な予防方法は手洗いや消毒の励行です。
ただ、ウイルスに対しては、アルコール消毒は効果がないためアルコール除菌液などだけに頼らず、流水でしっかりと手洗いをすることが大切です。ハイターなどの消毒も効果的です。
また、拭きとったり付け置き消毒を行ったりする場合であれば、塩素系漂白剤を250倍程度に希釈して使用するのがよいでしょう。
ただし、作った消毒液を子どもが誤飲する危険性があるので保存はせずに使い切る事をお勧めします。
ロタウイルスに対しては、小児では内服薬のワクチンがあり、2回もしくは3回の接種が行われています。ただし、費用が自己負担であること、ワクチン接種の期間に制限があることもあり、すべての子どもに対して行われるわけではありません。
現在の日本ではワクチン接種を受けるか否かは保護者の方々の考え方と、経済的な観点からの判断に任せられています。
治療について
ウイルス性胃腸炎には抗菌薬は無効なので、ウイルス性胃腸炎には特効薬はありません。
主な治療は、胃腸炎の症状を緩和する対症療法となります。
嘔吐・下痢がひどい場合であれば、水分摂取を促したり、飲水することが出来なければ病院で点滴を行ったりもします。
発熱・腹痛がある場合には、解熱鎮痛剤を使用して症状を落ち着けます。こうした症状を緩和する治療を行いながら、自然に回復するのを待ちます。ウイルスをいかに早く体内から出すかが症状の軽減につながります。
ウイルス性胃腸炎では、電解質や糖がバランスよく配合された経口補水液を口から補給する経口補水療法を行って、脱水や低血糖を防ぐことが必要があります。
経口補水液がすぐ手に入らないのであれば、水1Lに砂糖40g、塩少々を混ぜると自宅で作ることができます。
レモンやグレープフルーツなどの果汁を少し加えてもよいでしょう。
体重と同じ量(50Kgなら50ml)を5分おき、または倍の量を10分おきに少しずつ飲ませると、1時間点滴をするよりも多い量の水分をとることができます。
細菌性腸炎には、感染した細菌の種類に応じて抗菌薬の使用を考慮します。ただし症状が軽い場合には、ウイルス性胃腸炎と同じように対症療法を行うことで改善されることも多いため抗菌薬は使用しません。
多くは、高熱や激しい下痢、血便があるなど症状が重いケースに対して抗菌薬での治療を行うことが多いです。
季節性のものもあれば、年中感染がみられるものもある感染性胃腸炎ですが、胃腸炎かな?と思った時はまずはお医者さんに相談することをお勧めします。
簡単に考えていると家族や周りの方に感染を広めてしまうことにもなります。
うがいや、手洗い、マスクなどで予防し、もし感染した場合はそれ以上広げないようにしましょう。
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