病気・症状を泉大津内科医師が解説泉大津内科/あいの泉クリニック
リハビリは特効薬ではなく根本改善
私たち人間の体は年齢とともに全てが退化の一途を辿ると考えられがちですが筋肉はそうではありません!
正しい努力をコツコツと積み上げると年齢により進化の違いがあれど必ずその努力に報いてくれるのが筋肉です。
素直なんです。
成長もしてくれるんです。
そして身体の元気に大きく貢献してくれます。
筋肉は意識して動かすことのできる随意筋と不随意筋に分けることができてリハビリの主な対象となるのは随意筋と呼ばれる骨格筋で、神経のトラブルさえなければ膝を伸ばせという信号をおくればそのために必要な骨格筋が働き膝を曲げてくれます。それとは別に食べ物が胃に運ばれると消化活動に動かされたりする筋肉や心臓を動かし続けてくれている筋肉もそうですが意識ではどうにもならないことこれを不随意筋と呼んでいます。
それ以外に分類としては赤筋、白筋と色で分けられミオグロビンやミトコンドリアの量に左右されたもので生まれついてその筋肉の繊維の数は決まっています。
白い方は素早く縮むことができるため強さに影響する働きで多く使われますのでおもに運動によって使われているものがこれに該当します。
赤い方は脂肪や炭水化物を消費する酵素が豊富でゆっくりとした運動を持続的に行うことに適しており呼吸や心臓にもそうですが体を支えたりしている筋肉がこれに該当します。
どちらにどうやってトレーニングやリハビリを通して働きかけるかによって効率よく体を進化させることができますね。
筋肉を強化するには筋肉に負荷をかけなければいけません。
負荷とは筋肉を動かすということです。
この負荷というのはかけ方や強弱によって運動と筋トレと区別して考えており、痛みが残っている状況においては患部における痛みの原因となっていることに対する治療を中心としたメニューとなり、その程度が軽減されてくると受傷してからの痛みがあった期間に弱くなってしまった筋肉の強化をおこなっていくのがリハビリテーションとなっています。どちらかというと正常に動くということにリハビリテーションの中心に考えたメニューがおおく。多くのリハビリを終えた方で筋力が十分に痛みが出る前より弱ったままそのリハビリテーションを終えてしまっていることが多いです。
スポーツ選手ではリハビリのあとアスレチックリハビリテーションといった競技に沿った動きとそれらに必要な筋肉または全体的なバランスの調節などをおこなっていったりするものですがそこまで行わない方が多くおられます。
経験に基づいて報告させてもらいます!
①怪我をした
②痛みがあるので動かせない
③怪我をしたところが修復する
④修復するまでの間、患部における筋力の低下、関節の拘縮がこの修復期間でおこる
⑤治療により元どおり動かせるようになる=関節の拘縮(関節の動き)を正常に戻す
⑥筋力を少なくとも元どおりの力に戻す。できれば痛めたところなので元々よりも強い状況になるように筋力強化をはかる。
⑦日常動作およびスポーツをやっている場合はその動作による全体のバランスをチェックして整え偏った負担がかからないような状況にもどす。
⑥治療終了
⑦筋力は低下したままのため負担がかかりやすい
⑧また痛みが出る。もしくは同じところを怪我する。
⑨また②から繰り返す
こんな悪循環を繰り返すのです。
よくこんなことを聞きませんか?
「足の捻挫が癖になっている」
「脱臼が癖になっている」
「昔怪我したところがまた痛む」
それでありがたいのはそうなってまた病院や整骨院にいくことになった来てもらう側だけです。
つまりそのような流れで治療を終えると治療に関わる商売の儲けにしかなりません。
こんなことでは高齢社会が進む中で医療費なんか絶対に減りませんよね。。。
正しい流れを少し細かく並べます!
①怪我をした
②痛みがあるので動かせない
③怪我をしたところが修復する
④修復するまでの間、患部における筋力の低下、関節の拘縮がこの修復期間でおこる
⑤治療により元どおり動かせるようになる=関節の拘縮(関節の動き)を正常に戻す
①怪我をした
②痛みがあるので動かせない
③怪我をしたところが修復する
④修復するまでの間、患部における筋力の低下、関節の拘縮がこの修復期間でおこる
⑤治療により元どおり動かせるようになる=関節の拘縮(関節の動き)を正常に戻す
❻怪我をするときと同じ筋力には最低限戻す。できれば怪我をして関節の状況が戻りきらないような怪我の場合は怪我をする前以上の筋力になるよう筋力トレーニングを行う。
❼筋力が戻るもしくは怪我する以前より強化した後、日常の動作やスポーツにおける動作の確認を行い必要であれば全体のバランスの調節や動作における問題となりうる動きの修正をする
❽治療終了におり受傷前と同じ以上の身体の状況を作る
これが繰り返し痛みを起こさないためのスケジュールです。
この流れのどこから当クリニックのリハビリテーションが関わるかはわかりませんが❽までお付き合いできそうにない片の当クリニックへの受診は考え直していただくこともお勧めします。
自分の思い通り自分の足で動くことがいつまでもできるように毎日スクワットしませんか?
身体の内部の筋力の状況を分析して適切なトレーニングの指導も行っています。
最初の一歩は勇気とほんの少しのサポートが必要です。
85歳の動けなくなって訪問して治療している方も外を歩けるようになるまで回復しました。
自分で歩けるようになられた方は
歩けるようになったことよりも吸い込む空気の爽やかな感じ、地面を感じる足の裏、身体の重みを感じること、なにより太陽に喜びを感じエネルギーをさらにもらったと話をされました!
太陽のエネルギーにはどんな治療もかなわないだろうなぁ〜と教えていただきました。
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