病気・症状を泉大津内科医師が解説泉大津内科/あいの泉クリニック
心筋梗塞について解説!!
ご覧いただきありがとうございます!!
今回は心筋梗塞について解説させて頂きます(*^▽^*)
心筋梗塞とは心筋(心臓を構成する筋肉)に血流を送る冠動脈が閉塞することによって血流が途絶えることで、
心筋が酸素不足の状態に陥る病気のことです。
発症すると冷や汗や吐き気などを伴う強い胸の痛みや圧迫感が生じ、やがて心筋の細胞が壊死して死に至る
可能性も少なくありません。
また、冠動脈が閉塞する部位によっては広範囲な心筋の酸素不足が生じることで突然死に至るケースもあります。
心筋梗塞の原因は冠動脈の動脈硬化であり、狭くなった血管に血栓(血液の固まり)が詰まることで
完全な閉塞が生じると考えられています。
突然発症する場合も多いですが、一般的には動脈硬化によって心筋への血流が低下することで運動後など
心筋が必要とする酸素が増えるときにのみ酸素不足の状態となって胸の痛みなどを引き起こす狭心症から
進行することが多いとされています。
原因
心筋梗塞の原因は冠動脈の動脈硬化です。
動脈硬化とは、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や喫煙習慣によって引き起こされる血管の変性
であり、血管の内側の壁が傷ついてそこにコレステロールなどが沈着することで血管が硬く狭くなります。
その動脈硬化が破裂することにより血栓ができて、急激な血流低下から血管の閉塞を生じます。
このため、心筋梗塞は好ましくない生活習慣の積み重ねによって生じると考えられています。
症状
心筋梗塞は、突然の胸の痛みや圧迫感を生じることが特徴です。
痛みの程度は非常に強く、冷や汗や吐き気・嘔吐を伴うことも少なくありません。
また、痛みは胸の一部分だけでなく、左肩、左腕、顎、歯、背中、上腹部など広い範囲に響くように放散します。
なかには胸以外の部位にのみ痛みを感じることもあり、発見が遅れるケースも見られます。
腹部痛で発症する心筋梗塞も多くみられ、見逃されるケースも多くみられます。
また、まれですが、無症状もしくは極めて軽症の人もいます。
症状が軽いから軽症とは限りません。
このような症状は長時間続き、酸素不足に陥った心筋が徐々に壊死し、心臓のポンプ機能は低下していきます。
そして、全身への血流が滞ることでむくみや呼吸困難、意識消失などの症状を引き起こし、心室細動などの不整脈
や心臓破裂を引き起こし、心室細動などの不整脈や心臓破裂を引き起こして最終的には死に至ることもあります。
心筋梗塞の三大合併症は心不全、心臓破裂です。
検査・診断
◦心電図検査・・・・心臓の電気的な動きを、体表面に装着した電極が読み取って波形として記録検査です。
◦血液検査・・・・・心筋のダメージの程度などを調べるために行う検査です。
◦心臓超音波検査・・心臓の動きや心臓が血液を送り出す機能の程度などを調べることができる検査です。
◦冠動脈造影検査・・足の付け根や腕などの太い動脈からカテーテル(医療用の細い管)を挿入して
心臓まで至らせ、カテーテルから血管を出しやすくいする造影剤を流し込むことで
冠動脈の状態を詳しく調べる検査です。
治療
◦薬物療法・・・・・心筋梗塞を強く疑う症状が見られる場合や心筋梗塞と診断された場合は、
できるだけ早急に冠動脈を広げる作用のある硝酸剤、さらなる血栓の形成を防ぐための
抗血小板薬の投与が行われます。
また、痛みや呼吸苦を和らげて心臓の負担を軽減するため、酸素や医療用麻薬(モルヒネ)
の投与を実施するケースも少なくありません。
◦再灌流療法・・・・心筋梗塞発症からの時間が大切であり、12時間以内であれば、基本は再灌流療法が
第一選択になります。
◦カテーテル治療・・冠動脈内まで至らせたカテーテルを用いて、閉塞している部位をバルーン(風船)で
膨らませて拡張し、血管の広がりを維持する効果のあるステントを挿入する治療を
行います。
約9割のケースはこのような経皮的冠動脈形成術を行えば、冠動脈の血流が回復すると
されていますが、時間が経過すると再び狭窄や閉塞を引き起こすリスクもあるのがデメリット
の1つです。
手術
カテーテル治療が困難な場合には、脚や腕、胃などから採取した血管で閉塞した冠動脈に迂回路を作る
バイパス手術が行われます。
緊急性を問われる冠動脈治療においては、選択されることは少ないです。
合併症(心臓破裂など)のときに行うことがあります。
予防
心筋梗塞は高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙習慣などが積み重なることで発症すると
考えられています。そのため、心筋梗塞を予防するには食事や運動などの生活習慣を整え、喫煙者は
禁煙を目指すことが大切です。
また、定期的に数分間の胸の痛みなどがある場合は心筋梗塞の前段階である狭心症を発症している可能性が
あります。
病院を受診して検査を受け、適切な治療を続けることで心筋梗塞への進行を予防しましょう。
このよな症状が当てはまる方やそれ以外の症状でお困りの方、どんな些細な事でも構いませんので
お気軽にご来院、ご相談下さいね!! (*^-^
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