骨折にもつながる、骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、骨の中からカルシウムが抜け出てしまい、骨の強度（密度）が弱くなる病気です。誰しもが思いがけず、よろけてしまったり、転んだりすることがありますが、骨粗しょう症になると少し転んだだけで、少しよろけたときに手をついただけで骨折してしまうかもしれません。

電気コードにつまずき、畳の上に倒れただけで大腿骨近位部（太もものつけ根）を骨折してしまい、寝たきりになったという話は珍しい例ではありません。

骨自身が弱くなっているので少しの衝撃でも骨折してしまうのが骨粗しょう症の特徴です。

骨粗しょう症かどうかは自分で気づけないから困ったものです。

骨折してから自身が骨粗しょう症だと知ったところで後の祭りです。

過去に少なかった大腿部近位部骨折は、現代の日本人には急増しています。この骨折は都市部に居住している高齢の女性に多く、寝たきりや認知症にもなりやすく、家族にまで迷惑をかけることを余儀なくされます。

以前は骨粗しょう症のために腰が曲がり、背が低くなる人が多く、歳のせいだ！と言われ、治療されずに放っておかれた病気の1つです。

でも、ご安心ください。今では骨密度が簡単に測定でき、骨のカルシウムの状態がわかります。骨粗しょう症が見つかれば、骨折しないように、良い薬も開発されています。

もちろん毎日の運動や食事、日光浴などはとても大切になります。

骨粗しょう症とは

骨折を起こしりやすい状態を知らせる病気です。

自覚症状はないのですが、いつ起こるかもしれない重篤な骨折を予防し、寝たきりや認知症を予防しいつまでも活動的で幸せな人生をサポートする、予防医学の考えに立つ病気です。

世界一の長寿を元気に楽しく過ごせるようにというのが骨粗しょう症への取り組みです。

女性に多い骨粗しょう症！

骨密度のピークが女性では16歳ころともいわれています。

骨密度の一生の変化を観察してみると、成長とともに骨密度画像化します。

特に思春期の頃の増加はめざましいものがあり、女性ホルモンの分泌とともに急増します。

身長の伸びと似ているのですが、身長が止まっても、骨密度は1－2年は増え続け、16歳ころにピークに達します。

個のピークの状態が一生続けばよいのですが、女性ホルモンの減少が始まるころに、骨密度も急激に減少します。

このように、女性では50歳ころからの骨密度の減少には注意が必要です。一方で女性ホルモンが増える思春期は、骨密度を大きく増やせる時期ですので、出来るだけ骨密度を高くするように、食事や運動に注意しなければなりません。

男性の場合は、思春期の骨密度の増加は女性より1－2年遅れ、ピークになるのも遅くなります。

ピーク値は女性よりも1－2割高くなり、歳をとっても急激には減少しないので、その分男性は骨粗しょう症になりにくいのです。

しかし、油断していると欧米のように女性の骨折は減っているのに男性の骨折が増えてしまうかもしれません。

日本ではまだまだ女性の骨粗しょう症や骨折が増えており、その対策が急務となっています。

次回は骨粗しょう症になりやすい無謀なダイエットや食事制限などに関する記事を更新します！

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